ちょっと長いタイトルですが、昨日髪の毛を切ってもらいながら、考えていたことです。
ものを大切にしてほしい。
私は、野球少年でしたが、そのときの指導者からは、スパイク磨きなさい、グラブをしっかり手入れしなさい。としつこく言われていました。当時は何のことやら、と思いながらも、イチロー選手はそうしているんだぞ、と言われては野球少年としては、指導されるがままに、スパイクやらグラブを手入れしていました。
ただ、少しずつ、グラブを手入れしたからこの打球をキャッチできたんだ。スパイクをしっかり磨いたから、盗塁できた。みたいな、自分の中での神話ができあがってきたのを覚えています。グラブありがとう、スパイクありがとう、みたいな感じで。これは、よく言われますが、自分の中でのプロ意識が芽生えた始まりのような気がします。
こんなことを思い出したのは、その美容師さんが、とっても職人気質の方で、もちろん自分のお店をお持ちなのですが、モノにとってもこだわりがある方なのです。
使っているホルダーや、内装の一つ一つにまで、細かくこだわって、それをずっと長く使い続けている方なのです。現代では、そういう想いを持ち続ける方は少なくなっている気がするので、いつも髪を切ってもらうこと以外でも勉強や刺激を受けています。
自分自身を顧みても、その日はちょうど靴屋さんに革靴を修理しに行った帰り道に美容院に寄ったこともあり、自分ごととして振り返ってみたのが始まりです。
写真の革靴は、私が社会人2年目のときに少し背伸びして購入した、スコッチグレインの茶色の革靴なのですが、かれこれ7年くらい履いているのかな?
どんどん味が出てきてくれていますが、何度かオールソールしたり、修理したりしています。社会人になってからも、スーツ、革靴など、自分の持ち物にはこだわりを持っている方かな、と思っていましたが、この美容師さんにはかなわないなー、っと感じました。
革靴とかだと、履きつぶすまで履いて、新しいのを買って、というサイクルを繰り返す人もいると思いますし、それはそれで経済的なのかもしれないので否定はしませんが、その期間でも、ものを大切にする、という姿勢は持ち続けて欲しいなー、っとそんなことを考えていました。
なので、この革靴を磨くときには、息子も隣に座らせてみました。少しでもそんな想いが伝われば、と思って。この革靴が、自分にとっての7歳の息子だと思うと、なかなか感慨深いものがありますし。
と、つらつら書いてきましたが、何かの道に進んでいくときには、自分を支えてくれる道具というものは大切にしてあげてほしい、そういうことは、しっかり自分の息子にも伝えていきたいな、と。
だから、まずは、言わずもがな自分がそういう姿勢を貫き通さないといけないな、と想いました。
この革靴は、自分とどこまで一緒に行けるでしょうか。