黒川伊保子さんの本。
すぐに日常生活にも活かしていけそうな内容が散りばめられています。
女性マネジメントに悩みがある男性は一読の価値ありです。
カーネギーの人を動かす、という名著があります。
また違った切り口ではありますが、女性の思考回路を紐解いてくれた、とても勉強になった本です。
「まとめると、女性脳は、ことの発端から、時系列に経緯を語りながら、そこに潜む真実や真理を探り出している。共感によって上手に話を聞いてもらうと、この作業の質が上がる。そうして、話終えるころにには、きっぱりと結論が出ているのである」
「このため、経緯を語り出したときには、気持ちよく着地までもっていくしかない。」
「そのようなわけで、対話には、女性が好むプロセス志向共感型と、男性が好むゴール指向問題解決型の二種類がある」
こういった内容は、普段、何気ない女性との会話で感じてはいたものの、人工知能研究者の著者が語るからこそ、納得感を持って実感できる。
「男は、気持ちを語れない」という小見出しの内容はとても共感ができる。
気持ちを語る女性と、気持ちを語れず、物事の良し悪しを客観的に語る男性の違い、その通り。まさに自分にも思い当たる節がある、と男性は思うに違いない。
「過去時間を労うこと。彼女が心を尽くしていることに気づき、ことばにしてあげよう」「女性にダメ出しをするなら、その場で率直に」
なんて、本当に日々の女性マネジメントにも活かせそうな言葉もちらほら。
早速、実践してみています。世の女性がこの本を読み、自分の上司の行動の変化に気づき、さらに先回りして世の中が上手く回れば良いな。